• 矢口洋子

増え続ける子供の肥満問題





 過体重の子供たちはさまざまな心理的、社会的課題に直面している。

 太った子供たちは友達を作るのも難しくなり、怠け者でだらしがないと思われることが多い。行動障害や学習障害があることも多く、青少年期に形成された低い自己評価は一生続くこともある。

 太った青少年もまた、多くの病気に直面する可能性が非常に高い。彼らはたいていコレステロール値が高く、これは致命的な病気を予告するものとなることが多い。

 また、耐糖能障害の問題があったり、その結果、糖尿病になる可能性も高い。

以前は大人にしか見られなかった2型糖尿病が青少年に急増している。

 さらに、肥満の子供たちは、肥満でない子供たちに比べて高血圧になる可能性が9倍も高い。

 神経、認識障害を引き起こす睡眠時無呼吸症候群は肥満児の10人に1人にみられる。

 さまざまな骨の障害も肥満児に起こることが多い。

 ベストの減量法は長寿につながる。減量の為のベストの解決策は「プラントベースの食事」と「適度な運動」につきる。これは一時しのぎの流行ではなく、長期間にわたるライフスタイルの転換であり、慢性病のリスクを最小限に抑えながら持続性のある減量をもたらす。


  人体の複雑なメカニズムが教える「正しい減量法」

 体は摂取したカロリーをいかに利用するかという点で、精巧な均衡作用や、きわめて複雑なメカニズムを用いている。

 正しい食べ物を食べることによって、自分の体をきちんと管理していれば、体は体脂肪からカロリーを引き出し、「温かく保つこと」や「代謝を維持すること」「体を活発に動かすように仕向けること」あるいは「過剰カロリーの処分」など、最も望ましい機能への分配を十分心得ている。

 体はカロリーを「どのように使うか」「蓄えるか」あるいは「消費させるか」を決定するため、複雑なメカニズムを駆使しているのである。

 「高タンパク、高脂肪の食事」をするとカロリーを転換せずに、貯蔵用の形(すなわち体脂肪)に変えてしまうのだ。

 それに引き換え「低タンパク、低脂肪の食事」では、カロリーを体温への転換に費やし、失わせてしまうのである。

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