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執筆者の写真矢口洋子

栄養学研究によって導きだされた証拠に基づいて私の主張を述べる。T.コリンキャンベル



第1の原則 栄養の正しい定義とホールフードの価値を知る。

 栄養とは食べ物の中に含まれている無数の物質の複合作用を意味する。ホールフード(未精製、未加工の食べ物)は、その中に含まれる栄養素の寄せ集めよりもずっと素晴らしい効果がある。


第2の原則 サプリメントへの警鐘

 サプリメントは健康の万能薬ではない。サプリメントは長期間にわたる健康をもたらしてはくれないし、予期せぬ副作用を引き起こす可能性もある。また、サプリメントに頼っていると有益で長続きする習慣への改善が先送りされてしまうことにもなる。欧米風の食習慣がもたらす悪影響を栄養剤によって一掃することなど不可能なのである。


第3の原則 植物性食品の意義は甚大である。

 動物性食品の中に含まれている栄養素で植物から得られないような栄養素は何もない。

 植物性食品は動物性食品よりもはるかに多くの抗酸化物質や食物繊維、ミネラルを含んでいる。

 木の実や種子類に含まれる脂肪やタンパク質は、動物性食品のものより体に良い。

 動物性食品に含まれていて一般的な植物性食品には通常含まれていない栄養素が4つある。それはコレステロール、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12である。これらのうち3つは体内で作ることができる。

 *コレステロールは私たちの体によって自然に作られるので、食品から摂取する必要がない。

 *ビタミンAはβカロテン(人参、カボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれて

 いる)から体の中で容易に作ることができる。

 *ビタミンDは一日おきにおよそ15分、皮膚を日光に当てるだけで容易に作

 ることができる。

 

 ビタミンB12は、土壌介在性の微生物から摂取する栄養素であるため、オーガニックの土で育てられた植物はこれを容易に吸収しているが、非オーガニックの土で育てられたような野菜や果物はビタミンB12が不足の可能性がある。

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