民間療法研究家 阿部 一理 「放射能汚染から命を守る最強の知恵」より
玄米は完全食と言われています。
胚芽の部分を含めれば生命体を維持するためのほとんどの栄養素が入っているということです。
玄米に加えて、豆類や、海藻または小魚などを丸ごと摂れば、他の食べ物は必要ないほど過不足ないバランスの良い栄養を吸収できます。
一方、白米は精製された食べ物で、栄養のバランスが崩れています。
ですから、精製品ばかり食べるなら、現代栄養学で言われるように一日30品目食べましょう、ということになってしまうのです。
玄米食ならば、わずかな品目ですむのですが・・・
また、玄米は水に浸けていると数日で芽が出てきますが、白米は水に浸けても芽はでません。玄米が生命力を持っている証拠です。
玄米を食べると、ほとんどの人が数日もすれば体がポカポカし、皮膚もすべすべになり、力がみなぎるのを自覚できます。
ところが、胚芽をとった白米は、その栄養が削がれてしまい粕のような状態になっています。
粕という字は白と米を合わせて粕ですから、白米は漢字のとおり「粕」だというわけです。
また、健康の康に米で糠です。玄米の外側を米糠と言いますが、これは糠漬けなどに使い非常に栄養バランスもよく健康にいいものです。
そのうえ、玄米は免疫力を上げてくれます。さらに、食物繊維が多いことで便通もよくなります。
ただ、近年になって分かったことですが、玄米などの穀物や豆は長期にわたって子孫を残そうとする働きがあり、固い殻に覆われています。
発芽モードにならずに保存されていると100年1000年経っても芽が出てきます。
発芽モードにしないで殻のままご飯で食べると、胃を痛めるということが、20年くらい前に分かりました。
この殻にはアブシジンという毒素があることが分かったのです。
玄米で体を壊したという人は、このことが分かっていなかったのです。
発芽モードになれば、アブシジンは外れるのです。
発芽モードにするには、12時間くらい水に浸ければいいのですが、昔の人は前の日に洗って水に浸けて、一晩寝かせてから炊いていました。
ちょうど12時間くらい経ってから炊いていたわけです。
彼らはアブシジンの正体は知らなかったのですが、おいしく、健康に食べるために得た生活の知恵が大変役立っていたのです。
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